毎日新聞のWaiWai問題考

親戚に毎日新聞の記者がいたせいもあって、私の実家は長らく毎日新聞を購読してきた。
本紙の他に、サンデー毎日も販売店から購読し、私が小学生の頃は毎日小学生新聞も購読していたのだから、わりあいヘビーな毎日ユーザーだったと言っていいだろう。
今回、WaiWai の変態報道の事件が浮上し、毎日首脳部があたふたとしているのを見て、私はむしろ不思議だった。
かつてはヘビーな毎日ユーザーだった者としては、そんなことはむかしからやっているじゃないか、と思う。
WaiWai にしても、毎日の英文webサイトがそのようなことをしていると私が知ったのは、少なくとも4年くらいは前だと思う。
海外在住の邦人から、このようなものがあるのだけど、と教えられ、ほお、そうかと思った。2ちゃんねるで調べてみたら、既に多くの人たちが問題を指摘し、抗議もしていた。
今年になって、この事態をようやく毎日首脳が知ったのだとしたら、報道機関としてお粗末過ぎる情報感度である。だから私としては確信犯でやっているのだと思っていた。
その後、本紙や英字紙でも同様の記事が頻繁に掲載されていたことが明らかになったが、確かに今回は一外国人記者によるおふざけによって引き起こされたとは言い難い、毎日固有の体質の問題がある。
毎日は20年前くらいにその家庭面で非常に精力的に母子相姦、特に母親と息子の近親セックスについて取り上げていた。
スタンスとしては、行き過ぎた受験競争の結果、母子間にセックスを介在した癒着さえ生じているという、受験戦争批判の文脈に沿うものだったが、これを取り上げたのが数回どころではない、十回、二十回、あるいはそれ以上だったような記憶がある。
思春期であった私は興奮するとともに、へぇー、そんなことってあるの?と驚いたものだが、当然、私自身はもちろん、私の周囲にもそんな実例はひとつもないのだった。
今でも不思議なのは、毎日の記者はこれをどうやって取材したのだろうということだ。こうしたことがまったくないとは言わないが、万人いて数例あるかないかのレアケースであり、しかも秘事中の秘事である母子相姦について当事者たちをどうやって見つけ出し口を割らせることができたのか。
今こうやって思い起こすと、どうもあれは創作ではなかったのかという気もする。
ともあれ、そういう経験もあったから、私にとって毎日新聞とは母子相姦に強い新聞という印象があり、そういう文脈からすれば WaiWai の一件も何ら不思議でもなく、意外でもなかったのだった。

http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20080813/1218612137
↑の記事を見るや、今回、特に既婚女性、主婦が怒っているらしい。
今回世界的にマザーファッカーであると名指しされたのだから怒るのも無理はないが、今回の一件はある意味、毎日の伝統芸である。
これはオーストラリア人によるレイシズムによるもの、というより、長時間労働の中にいて家庭のことを顧みず、母子がいったい何をしているかも知らない父親たちによる異者としての女子供に対するミソジナスな感情によって引き起こされているのだと思う。
いわば「オヤジ的」なものであり、毎日はとくにこの体質が強いのだろうと思った。