納豆もなかの思い出

小4の口に給食押し込み、嘔吐させる 50代教諭 富山 - 朝日新聞デジタル
この話を聞いて思い出したのが納豆もなか。
僕は食べ物に関しては好き嫌いが無いというか、子供の頃を思い出しても「特に好きではないが食えないわけではない」レベルがせいぜいだったので、給食で苦労したことはあんまりない。
あ、でも、と思い出したのが納豆もなか。
僕は福岡市出身なので、そもそも納豆はそんなに食べない。どういうわけか父は納豆が好きだったので(それも大粒のやつ)、父は納豆を食べていたが、無理して食えと言われた記憶もない。好んで食べないだけであって、食べられないわけではない。朝定食などについていれば普通に食う。
ただ、納豆もなかだけは話は別で、中身が納豆だというだけならばともかく、半冷凍状態で、たれもからんでおらずパサパサで、給食で出た時に食べたところ、冗談抜きでえずいて物理的に食べることが出来なかった。
「出されたものは遺さず食べましょう」というなら給食でキワモノは出さないで欲しいよな。
まあ、うちの学級はそこまで「食育」に厳しくなかったので、納豆もなかが出された時は友だちの和久くんに食べて貰っていた。和久くんは気がいいのと食いしん坊以外はとりたてて取り柄のない子だったけど、給食では最終処分屋としてヒーローだったなあ。


記事の話はひどい話だけど、先生だけ責めるのも違うような気がする。
僕は面倒くさがりなんで、誰が何を食おうがどうでもいいと考える人だけど、そういう人も多々いる中で、先生が口うるさく指導するとすれば「ちゃんと指導しなさい」というプレッシャーがあるんだろう。そういうプレッシャーが必要かどうかということを考える必要があるのでは、と思う。
まあ、実際問題、食べ物で好き嫌いが無い人が寛容な人になるかどうかと言えばそうとも言えないだろう。
食べ物の好き嫌いなんて無い方がいいに決まっているけど、どうするかは当人の人生だ。
僕は「極端にまずいもの以外はうまい」と感じる方なので、何を出されても「まずい」と否定から入る人の心理と味覚をまったく理解できないけど、プロの料理人になろうというなら後者の人の方が向いているだろう。
この件に限らず日本の教育現場は善意が空回りしていることが多々あるように感じるね。