義経・ジンギスカン説に近い韓国起源説

孫文が韓国系と朝鮮日報が伝えた、と台湾系メディアが報じたのはデマであるのは朝鮮日報が反論したとおりだが、民間の言説では、こうしたものがあるし、公式やそれに近いメディアにあってもこの種のマインドは指摘できる。
こうした問題が生じるのは韓国側の問題であり、責任だ。
たとえば源氏物語を紹介するのに、源氏が高麗人に人相見をされたというエピソードを引いて、「韓国の影響」をことさらいうのは、物語に対する評価としても、成立の関係認識としても間違っている。
この種のマインドは韓国世論に広く行き渡っているので、小手先の反論では、韓国人が歴史を盗んでいるとの印象をただすのは困難だろう。
教科書ではさすがにまったく事実無根のことが書かれることは少ないだろうが、源氏物語の例のように、拡大解釈をして評価を歪めることはしばしばあるし、民間の書籍、インターネットでの発言では更にその傾向が強いからだ。
韓国起源説 - Wikipediaには出典が明示されているが、ほとんどが民間によるものである。しかし主要なソースが大手報道機関であったり、発信者がそれなりに信頼性のある地位にあったりして、まったくの民間伝承とも言い切れない。
この種の民間伝承自体は多くの国にある。
日本でもかつては、義経ジンギスカン説のようなものが語られ、神代文字のような民間偽文字も創作されたが、それが一般常識となったとまでは言えない。
こうした発想が、自らを大としたいという歪んだエスノセントリズムの現れであるのは論を待たず、いずれの国もかかるはしかのようなものだが、韓国の場合はその程度がはなはだしいところに病理がある。
もちろん、こうした偽史や極端な拡大解釈は問題だが、それは表現形に過ぎず、真の問題はエスノセントリズムにあり、エスノセントリズムを是とするマインドがある限り、韓国ではこの問題は是正はされないだろうし、同様の摩擦を諸国民との間で生じさせ続けるだろう。