2013-01-01から1年間の記事一覧

100年後の世界

ジョージ・フリードマンが100年後の国際状況を予想した本を読んだ。ざっとあらすじを聞いている時には何と荒唐無稽な内容だろうと思っていたが、実際に読んでみたらもっと荒唐無稽だった。地政学者ということだが、五島勉の亜流のように見える。 こんな与太…

安倍晋三氏の靖国参拝について

まず、大前提を指摘しておけば、公式参拝が違憲である以上、安倍晋三の靖国参拝は私的参拝以外の何物でもないのだから、私人の宗教的行為、「信教の自由」は最大限に尊重されなければならないという大原則を、リベラルがまったく考慮していないのは、日本の…

タバコ販売の年齢確認について

個人の権利の擁護は、「反対意見や嫌な人物の権利」を擁護することを主眼におかなければならない。不当逮捕や人権侵害も、嫌な奴だけがそうされるならば、どんどんやれということになってしまう。嫌な奴だけが死ぬのであれば戦争も粛清もどんどんやれという…

長患い

2ヶ月ほど長患いをしていて、ひと月弱入院していたが、健康だけが取り柄だった私にとっては、人生初めての経験、体が弱ると言うことはこう言うことなのかと気づいたことも多々あった。 入院中は何にしろ寝ているだけなので、どうと言う話もないが、自宅療養…

ブロゴスフィアの終わり

ブロゴスフィアって久しぶりに打った。たぶん、この記事書いたら、もう一生打たないんじゃないかと思うけれど。 2002年くらいから2006年くらいまでのブロゴスフィアは面白かった。どこが面白いかと言うと、質。その質は、パソコン画面の向こうにいる人は理性…

ケンブリッジ公爵令息の名前について

ウィリアム王子とキャサリン妃の間の娘は、諸メディアに拠れば、ジョージ・アレキサンダー・ルイと命名され、ジョージ王子と呼ばれるようだが、ジョージという名前には何の意外性もないものの、アレキサンダーとルイには、少なくとも私には意外と言うか驚き…

坊っちゃんを読む

坊っちゃんを読んだ。きちんと読んだのは小学生の時以来か。あれ、こんな話だっけと思った。うらなり君とマドンナの恋の逃避行を援けて大暴れする話ではなかったんだ。相当に不器用な人だし、偏ってもいる。頭もたぶん、教師なのがちょっと不思議なほど、な…

参議院の役割についての議論を

日本は近代化以来、英国の政治体制をモデルとしてきたが、そのイギリスはブレア政権以後、ウェスミンスターモデルの大改革を行っていて、21世紀に向けた新しい国の形を着々と構築している。上院改革については従来から報道されてきたが、これは、三つの骨子…

今思い出す、イラク人質事件の自己責任論

もう10年近く前になるのか。イラク戦争直後の、治安が回復していないイラクに入国した民間人3名(学生、ボランティア活動家、フリージャーナリスト)がイラクの武装勢力に拘束され人質とされた。日本政府の交渉によって、その後、これら人質は解放されたが、…

次郎物語

いつからとはなく、僕の実家の子供部屋、ひいては僕の部屋には「次郎物語」があった。物心つく前からあったから、僕が生まれる前に誰かが読んだのかも知れないが、姉は読書をする人ではなく、父母が好んで読むような本ではないから、乳幼児の自分に誰かから…

オルテガ的大衆の問題

乙武問題の話だが、これ自体は乙武問題の話ではない。乙武さんの例の件については幾つか記事を書いたが、最初の記事では論旨だけを書いて条文の直接的な引用はしなかった。この問題に口を挟もうという人なら、まあ事前に期待しておいても構わない程度の前提…

西郷頼母のこと

大政奉還から戊辰戦争、そしていよいよ会津戦争の話に差し掛かり、大河ドラマ「八重の桜」も前半の佳境を迎えている。非常に面白い。ここに至るまで、どうしても傍観者的な描写に留まらざるを得なかった八重が、ようやく物語の中心に置かれて、最初の方だけ…

イタリア人は韓国を恨んでいるのか

イタリアは思った以上に恨み骨髄だった 〜アフリカの開発支援に望むこと〜 こちらの記事ですが、いまいち実感が沸きませんね。 先日のワールドカップ予選でのヨルダンの妨害行為も大概でしたが、10年たって日本人が覚えているかどうか。そもそも、イタリアだ…

アンクルトムとしての乙武さん

好きか嫌いかで言えば、私は乙武さんのことが嫌いだった。マジョリティに迎合している感じがあったからである。彼はかつて、障害者が叩かれる時、世間が無理解なんじゃなくてあなたの性格の問題なのでは?みたいなことを言っていた。今回、世間がどれだけ理…

改めて乙武さんの件を考えてみて

おやおやと言う感じである。久しぶりに炎上したらしい。もっともこの件で、乙武さんを擁護して叩かれるのであれば、これで叩く側に回ったり、模様眺めをするよりは名誉なことだと感じる。 乙武さんのこれに関する話を聞いて、私は最初に考えたのは、乙武さん…

乙武さんの話

さんざん話題になっている話だけど、乙武洋匡さんが土曜の夜にイタリアンレストランを予約していたところ、いろいろあって入店を断られたと言う話。 正確に言えば、 ・レストランには車椅子が入れない構造になっている。 ・車椅子を路駐にして、乙武さんを抱…

あなたの子供が就職できないのはあなたのせい

先日、就活に疲れた青年が自殺をしたという話がニュースで取り上げられていた。私も、もし早くに子供が出来ていれば、その年頃の子供がいたとしても不思議ではない年齢なので、どうも他人事とは言えないような思いがして、ニュースを見た。 S大学は国立大学…

女性専用車両、優先席について

私は優先席には坐らないが、それは基本的に電車の中では立っているからである。坐りたいなら優先席にも坐るし、若い人が優先席に坐っていても当然の権利だと思う。そもそも席を譲るとか譲らないとかは個々人の判断と道徳心に拠るのであって、一私企業が半ば…

息苦しい社会を生み出すのは「余裕のある人たち」

モンスタークレーマー的な話があると、はてなブックマークに限らず、ネット世論ではクレーマー批判が大勢になるけれども、これだけ「労働側に優しい視線を持つ人が大半」の国で、ブラック企業が現にまかりとおっているというのも不思議な話である。ブラック…

よりによって、という話

「桜田門外の変」の因縁が争点? 滋賀・彦根市長選 - 朝日新聞デジタル 彦根市長選挙に大老・井伊直弼を暗殺した(しかも直接殺傷した)有村次左衛門の子孫が立候補していて、その出自について現職でもある対立候補が批判しているという話。 あれれ?と思っ…

サッチャー逝去

サッチャー夫人はもちろん生きていたが、実際には既に歴史の人だった。認知症を患ったこともあり、21世紀に入ってからは目立った動きもなかった。サッチャーは文脈の人である。それ単体では評価は出来ない。彼女が首相として登板した1979年には、石炭労組と…

知識と教養と

歌舞伎は家系の物語でもあるから、先代からの因縁等があって、誰が誰に稽古をつけたとか、そういう話を一つとっても、そこから広がってゆく物語があるものである。先日亡くなった團十郎は十一代目からの諸々の因果を大きく優しくとりなした人で、その大きさ…

醜悪なものを見た

パリで30万人規模の「同性愛者の結婚に反対するデモ」が開かれたようだ。 報道の写真を見る限り、多数の女性が参加していたようで、そういう女たちこそが醜悪な存在に他ならない。マリー・オランプ・ド・グージュはフェミニズムの草分けで、その活動ゆえに結…

両親のこと

母と父のことを思えば、夫婦のありようとして、傍から見ていて面白い関係だったと今は思う。 母は支配的な人物だった。10人いればその中で、100人いればその中で、必ずリーダーシップをとるような女で、社交的でもあるしお節介でもあるし、同情心もある人だ…

恋に恋して

人を好きになったことがない。人を愛したことはある。もちろん情を交わしたこともある。不惑まで生きているのだもの、あって当然だ。 好きになったことがないというのは恋のような気持ちを知らないということで、愛情はいつも結果として生まれてきた。恋、で…

テリトリーは互いに尊重されるべきと言う話

クレーマーを巡る話では、私は大体、クレーマー側の主張の方が妥当だと思うことが多くて、そちらの意見の方が叩かれがちなのが腑に落ちないことが多かった。 例えば、コンビニでタバコを買う際にタッチパネルで認証を押させるという行為だけれども、そもそも…

置き去りの八重

正直言って面白くない。題材としては好きなので、なるべく良いところを探したいのだが、大河ドラマ「八重の桜」は今のところ、見るのが苦痛だ。女が主人公の大河ドラマは、どうしても、歴史の主役級の人物が多くなるため、脇の話でだれがちになってしまう。…

アザラシの分類

アザラシがペンギン食ってる姿怖すぎワロタwwwwwwwww 南極海でペンギンを食うのはヒョウアザラシです。当たり前ですが日本近海には生息していません。 アザラシはアザラシ亜科とモンクアザラシ亜科に分けられます(分けれることもあります)。亜科…

体罰とスポーツと

告発の真相:女子柔道暴力問題 山口香・JOC理事に聞く - 毎日jp 園田隆二・前柔道全日本女子代表監督による体罰問題の告発は、従来見られれていたように選手主導の告発を山口香氏がサポートする形ではなく、山口氏がむしろ主導する形であったのが氏へのイ…

むしろ人間として扱わないでほしい

個人的には非常にタイムリーな話。 書店人失格 〜ある残念な書店員の話〜《天狼院通信》 地図を買い求めたご婦人におざなりな対応をしたら、ご婦人が数時間後に店に戻ってきて返品処理を要求したという話。 先日、東北某県に所要で出かけた時に、まあまあ広…