2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

保守王国、革新の地盤

Yahoo! みんなの政治・衆議院選挙2009 民主党の圧勝となった2009年総選挙だが、西日本では自民党が善戦している地域も多く、小選挙区では、福井、鳥取、島根、高知で議席を独占している。 中国四国・九州での自民党の健闘が目立っている。中部地方のうち、甲…

国益を保持できない中国の外交政策

アジア、オセアニア地域の諸国のこのところの動きを見ていると、まさしく流動化という表現に相応しく、各国ともやや統制のとれない状況が見られる。各国ともリヴァイアサン的なすべてに対する敵となりつつあり、この辺りは19世紀末から20世紀半ばにかけての…

アジアにおけるインドの位置づけ

インドが地政学的に恵まれているのは、孤立した半島であるということだ。 欧州、ロシア、日本、アメリカと世界の主要な大国から地理的に離れた場所にあり、相互に直接的な脅威となる可能性が低い。 例えばロシアによるインドへの武器輸出ひとつとっても、双…

太陽は沈む

デリケートな内容を含んでいるため、何度か映像化が試みられながらその度に頓挫してきた「沈まぬ太陽」がついに映画化され、10月24日、角川映画配給で公開される。 角川はミーハーなようでいて、むかしから意外とリスクをとる会社で、節目節目で、言論機関と…

白洲次郎・白洲正子夫妻のこと

白洲次郎、この人の、どこが「凄い」のか一向に分からない。周囲の「評判」だけで物語が作られて、本筋がまったく見えない不条理劇のような人だ。 バンカラ気質というか、お坊ちゃんであればこそ、「不良」に憧れ、評価される面もある。麻生太郎の「悪好み」…

国旗への思い

国旗に一礼は7人だけ…官房長官「あ、そうですか」 - 産経ニュース 今回の産経新聞の記事と、そのスタンスに好感的な意見が異常なのは、シチュエイションをまったく無視している点にある。 この状況は、儀典ではなく、記者会見なのである。 そうした実務的な…

国旗一礼

国旗に一礼は7人だけ…官房長官「あ、そうですか」 - 産経ニュース 単に掲示されている国旗に向かって一礼(お辞儀)をすることが常識・国際儀礼だなんて聞いたこともない。国旗掲揚の際には、それなりの儀礼が求められるだろうが、この場合は単に背景・オブ…

天皇訪韓を巡る騒動

イ・ミョンバク韓国大統領が天皇の訪韓を招請し、それについての議論が海峡の両方で沸き起こっているようだ。 「歴史清算の保障手形」の認識は困る…「日王訪韓」に慎重論強まる - 東亜日報 これはむしろ、歴史問題にけりをつけたい韓国内保守派の「日韓関係…

少子化対策担当大臣

少子化対策担当相に福嶋瑞穂氏が起用されたが、そもそもこの職務は一体何をする仕事なのだろうか。 少子化担当の国務相が設けられたのは、2003年、第一次小泉第二次改造内閣で、国家公安委員長(国務大臣職)と兼務した小野清子氏が最初である。 以後、南野…

首相の謝罪

http://hblo.blog.shinobi.jp/Entry/2289/ http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/8249792.stm アラン・チューリングを同性愛行為を理由として、不当に扱ったことについて、英国のブラウン首相が公式に謝罪した。 かつてそういうことがあったと聞いて、非常…

東亜の外交基本政策について

民主党政権が誕生し、外交政策の継続を危ぶむ声もあるが、私はそれほど心配する必要はない、逆に言えばそれほど期待するには当たらないと思っている。日米同盟の基本的な枠組みは堅持されるであろうし、その範囲内での自己主張ならばむしろやっていかなけれ…

社会民主党に望むこと

政権に入るに際して、社会民主党に望みたいのは、拉致問題に対する姿勢と、調査総括である。 拉致問題発覚後、社会民主党はすさまじい非難に晒された。それにはむろん理由があった。 朝鮮労働党と友党であり、日本国内にあって彼らの立場の代弁を行ってきた…

公明党、創価学会のこれから

私は創価学会、公明党は嫌いではない。信仰や信心を持ち合わせていないから宗教的情熱自体は、理解出来ないが、創価学会はむしろ現世的な意味合いが強い組織だと思っている。 日蓮宗、日蓮正宗自体が元々、都市の宗教で、それはつまり浮泊者を基盤にしている…

民主党政権人事

次第に明らかになってゆく民主党の政権人事だが、小沢一郎氏を幹事長にするのは果たして吉と出るかどうか。 私は小沢氏は選対本部長のような職務を新たに創設して、名誉職の副代表兼務で選挙に専心させるのが良いのではないかと思った。 今回の政権獲得では…

議会と選挙制度、私はこう考える

過去のしがらみもなく、圧力もなく、ただ、おまえの好きなように議会と選挙の制度を作って良いと言われたならば、どのようなものを作るか、考えてみた。 日本は議院内閣制の国であり、単にそれが現状の制度であるという以上に、より妥当な制度だと思うがゆえ…

残念な当選者

今回の総選挙で残念だったことは、城内実氏と田中康夫氏が当選したことだ。 この両者は国籍法改正をめぐる議論では、私とは見解を異にしたが、見解を異にしたからと言ってそれがただちに「落選して欲しい政治家」になるわけではない。 ただ、この二名は、議…

会津士魂

敗戦責任における「礼儀」 - 雪斎の随想録 雪斎氏は会津若松の飯盛山に、もし行かれたことがないのならば、一度行かれて見ればよいと思う。会津士魂とやらが、もたらしたものが明瞭に見えてくると思う。 (指揮する大人も付けずに為政者が)子供だけで戦わせ…

逆差別とか

http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2637610/4531450 9月4日 AFP】南アフリカの白人男性が、黒人から迫害を受けたと主張してカナダの移民政策当局に行った難民申請が2日承認され、両国で議論を巻き起こしている。南アフリカ政府は決定の見直し…

タケルンバ卿支援

http://d.hatena.ne.jp/takerunba/20090902/p1 http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/takerunba/20090902/p1 タケルンバ卿の言うとおり、メリットとデメリットは裏返しの存在であって、それはいかなる選挙制度についても同様。 小選挙区制度の導入に…

青春のいじわる

ネトウヨ大憤死の巻 リンク先のような話はどこの家庭でも、いつの時代でも多かれ少なかれあった。私の例と較べればこの少年は随分ましというか上等だと思う。 あれは中学生の頃、五島勉のノストラダムスの大予言を読んで衝撃を受けた私は、母に「母さん、母…

負けに不思議の負け無し

前回、2005年の総選挙後に書いた民主党への叱咤激励の記事を読み返してみた。 「絶望するには及ばない。小選挙区制なればこそ大敗もし、小選挙区制なればこそ政権交代も可能になる。次回の総選挙では民主党は今回の自民党以上に議席を獲得することも充分可能…

改めて求められる選挙制度

以前も書いたことだが、中選挙区制度は多数派の見解が反映され難い政治制度だ。 定数が5議席ならば当選に必要な票は有効票の2割。しかし仮に第一位当選者が全体の4割を得票した場合、二位以下の当選者は1割5分で当選可能になる。同様のことが二位以下におい…