イタリア人は韓国を恨んでいるのか

イタリアは思った以上に恨み骨髄だった 〜アフリカの開発支援に望むこと〜
こちらの記事ですが、いまいち実感が沸きませんね。
先日のワールドカップ予選でのヨルダンの妨害行為も大概でしたが、10年たって日本人が覚えているかどうか。そもそも、イタリアだって決して品行方正ではないわけで、サッカーっていうのは良くも悪くもそういうもの、下品で下劣で醜悪な文化を持っています。日本人はラグビーでもしてた方がいいんじゃないでしょうか。
中国や日本は、ヨーロッパでも判断のチャンネルが一つじゃなくて、アプローチの仕方も多種多様にあるわけです。日本人が見たヨーロッパの国で例えるなら、中国がフランス、日本はイギリスみたいなもので、政治も経済も文化も歴史もいろんなアプローチがあってそれらが合わさって確固たるマスイメージがある。韓国はそれで言うならポーランドみたいなもんですよ。
労働者階級のお兄ちゃんたちに、ぱっとイメージが思いつくような国じゃありません。意識していないんだから記憶にも残らない。
日韓共催以来(韓国側に拠れば韓日共催と言わなければいけないらしいんですが)、私も何人ものイタリア人と話しましたがサッカーの話題にはなっても日韓共催でのあの疑惑の審判の話を持ち出した人は一人もいませんでしたね。聞いてもいないのに、「私、韓流スター、好きです」みたいなことを言う人は何人かいましたよ。
よくよく聞いてみれば、リップサービスのつもりらしいんですな。韓国も日本もおんなじでしょ、みたいな感覚らしいです。一昔前、海外に出かけた日本人男性がことごとく、現地の子供相手にブルース・リーの真似をさせられたのとおんなじことですな。
PSYの件は、韓国人だから叩かれたのか、PSYだから、というかよく知らん小太りのおっさんだから叩かれたのか、どっちかというと後者のような感じもしますよ。YouTube は数が重なってもなかなかマスの影響にはなりにくいようですね。ほとんどの人は知らないんじゃないでしょうか。まして、遠目で見て韓国人だとか日本人だとかも分からんでしょうし。分からんものはとにかく叩いておけっていうスタンスなんじゃないでしょうか。イタリア人だし。サッカーだし。
なんだっけ、もう10年位前?「のまのまイェー」って歌ってったルーマニア人だっけ、ブルガリア人だっけ、そんなのがいたでしょう?ネットでは瞬間的に流行ったけれど、あれを日本シリーズの前座で歌わせるみたいなかんじじゃないでしょうか。日本人は知りもしない小太りのおっさんが外国語で歌ってても、とりあえず拍手くらいはするでしょうが。
日韓共催からもう10年以上が過ぎたんでしょうか、W杯、楽しかったですよね。毎回日本でやってほしいくらいでした。で、その10年の間に、ネットで見ていてもイタリア人が韓国人を罵っているのってほんと見たことないんですよ。サッカーの話題になっても。あの「誤審」の話を持ち出しているのはいっつも日本人で、日本人が期待するほどイタリア人は恨み骨髄ではないというか、気にする気にしていない以前に忘れていると思いますよ。
日本対韓国の宿命の対立と言うか、まああの件は、日本もホストだったわけですし、俺の顔に泥を塗ってくれたな的な憤りもあって、日本人はずっと覚えてるんでしょうが、その日本人も、そもそもソウル五輪でも疑惑の判定めじろおしだったのは忘れているわけです。日本が絡んでいませんから。
正直者がバカを見るというか、そうであってはならない!とナチュラルに信じるのがすごく日本人らしいんですが、正直者がバカを見るというか、正直者はバカ、なのが世界基準であって、いちいちそんなの気にしてらんねえよ、というのが普通なんじゃないかと思います。賄賂もリベートも使わないで、まんまとしてやられた日本企業はそういう意味ではすごく日本人らしかったということでしょうか。