人間サファリ

中朝国境で流行する「人間サファリ」(上) - 朝鮮日報
リンク先の記事を読んでいて、大げさではなく、涙が出てきた。
どうして人間が人間にこんなことができるのだろう。どうして人間として生まれてきて、こんな風に扱われなければならないのか。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。この中には日本を出て祖国に「帰還」した人たちも含まれているのだろうか。
北朝鮮政府の非人道的な支配は憎むべきだが、支援をしなければ、困窮の中にいる人たちは更に苦しむだけだろう。
しかし支援をすれば北朝鮮政府はなおのこと太ってゆく。
人間サファリのようなものでも、少しでも人々の手に食糧が渡ってゆくのであればそれでよしとするべきなのか。
もちろん、北朝鮮が現在のような姿になったことについて、北朝鮮国民の責任をまったく不問に付すことはできない。けれどもかつかつで生きてきた人たちに、どのような選択が具体的になせたかについて考えれば、自業自得と言うことも出来ない。
北朝鮮があのような国家になってしまったことについては国際情勢の影響も大きく、それについては周辺諸国のいずれもが決して無垢ではない。
日本人があの国の現状を他人ごとのように捉えることは許されないと思う。
結局、国交を正常化して、ゆるやかに変化を促してゆくよりないのか。それをするには核問題や拉致問題は棚上げするには大きすぎる問題だ。
考えるほどに分からなくなる。ほんとうに、どうすればいいんだろう。