毎日には編集は存在しないのだろうか

「娘がシートベルトを嫌がるので付けずにいたら飛行機から降ろされた。日本は知的障害への理解が足りない」…障害者支援施設長 - 痛いニュース
嵌められたのではなかろうか。
障害者がシートベルトの着用を嫌がる→飛行機を下ろされる→無理解だ!
となっているが、これは普通に虐待ではないだろうか。
つまり保護者が被保護者の安全を非常に軽視しているわけで、極端に言えば崖っぷちを歩かせているようなものだ。
批判のコメントが多いのも当然だと思う。
しかしあるいは、と思うのは、この保護者は飛行機に乗り慣れておらず、シートベルトの着用がどれほど重要なのか分かっていないのかもしれない。
普段、障害者への無理解が多々あるために、この一件もその文脈で解してしまったのかも知れない。
いずれにせよ、戦略的には致命的なミスで、厳しいことをいうようだが、この人のこのインタビューによって障害者への理解はいっそう遅れることになるだろう。
いささかでも障害者支援において公的な立場におられるのなら、このミスについて反省をしてもらいたいし、何らかのフォローのコメントを出すべきだと思う。
しかしいぶかしく思うのは、どうしてこの記事がこのままウェブサイトに掲載されてしまったのだろうということ。
当人が勘違いしていたとしても、それを聞く者は気づくはずで、まして編集のチェックを受ければ、このようなことは普通ありえないのではないか。
意図的だとすればずいぶんな悪意だと思うし、意図的でないとすれば、毎日は組織として本当に機能しているのかどうか疑わしくなる。
毎日新聞はもはや手遅れなほど大企業病にかかってしまっているのではないか。
倫理は言わないとしても、報道機関としての能力がすでに疑われる様相を呈している。