坂本真綾のベストアルバム

01. I.D. 
02. マメシバ
03. birds 
04. うちゅうひこうしのうた 
05. 指輪 -23カラット-
06. 奇跡の海
07. ヘミソフィア 
08. 紅茶 
09. 風が吹く日
10. Gift 
11. パイロット
12. tune the rainbow
13. カザミドリ
14. 約束はいらない
15. ループ〜sunset side (new mix)

<Disc2>
01. マジックナンバー<123!mix>  (new version)
02. Remedy
03. 光あれ
04. 僕たちが恋をする理由
05. ダニエル 
06. ユッカ 
07. blind summer fish 
08. gravity 
09. NO FEAR / あいすること
10. 30minutes night flight 
11. プラチナ
12. Feel Myself 
13. ユニバース
14. ポケットを空にして
15. everywhere  (新曲)


3月末日に発売されるのだそう。歌手デビュー15周年ということで、もうそんなに時間が過ぎたかと驚かされる。
アニメ作品では彼女の事実上のデビュー作、「天空のエスカフローネ」をたまたま私は視聴していて、オープニングテーマを歌う彼女の澄みきった素直な歌い方に魅了された。声量を誇るような、「すごいでしょ?」みたいな歌い方では全然ない、言うなれば「普通に上手い」と思ったのだが、奇をてらわずに楽曲の魅力を表現できるのは非凡な才能だと思った。
菅野よう子さんは彼女の声を上品と評しているが、まさしくそうで、天上の声というか、清潔感溢れていながら、説得力があるという、稀有の声だと思う。
ちなみに私はこの作品で菅野よう子さんの才能に初めて触れて、サントラもすべて買ったのだが、アニメのサントラアルバムを買ったのはそれが初めてだった。彼女のその後の活躍ぶりは諸兄ご存知のとおりだ。
坂本真綾さんの楽曲はその後もアニメ作品の主題歌に起用されることが多かったのだが、それを観る観ないにかかわらず(観たのは「ラーゼフォン」と「Wolf's Rain」「マクロスF」くらいか)、CDはすべて購入していた。
だからベストアルバムは買う必要はないと言えばそうなのだが、たぶん買うだろう。
ただラインナップを見ていて、「これはとにかく入れておくべきなんじゃないか」という曲や私が特に好きな曲が入っていなくて、ちょっと不可解。
好き嫌いはともかくとして、15年のベストなら、「約束はいらない」「奇跡の海」「ヘミソフィア」「トライアングラー」は外せないだろう。しかし「トライアングラー」は収録されていない。
私は正直言って「トライアングラー」はそんなに好きじゃないけれど、彼女のシングルの中でトップセールスであると言う点と、ノンビブラートの声で高音を長く伸ばすという、彼女の歌唱の典型のひとつという点で、入れておくべきだった。
ちなみにシングルCDのカップリング曲の「ことみち」は一転してビブラートをかけて囁くように歌っていて、これも典型のひとつ、収録していた方が良かった。
「さいごの果実」と「雨が降る」は楽曲の出来から言っても、ベストに入れないのはもったいない。
あと、「The Garden of Everything」は男性外国人歌手とのデュエットという点でベストには不向きかも知れないが、やはり楽曲の出来と独自性から、外せない一曲だったと思う。
逆に「パイロット」が入っているなら「ポケットを空にして」は要らなかったんじゃないかと感じる。「風待ちジェット」と「ボクらの歴史」もどちらかは収録されていて欲しかった。「Feel Myself」、好きな曲ではあるが、「風待ちジェット」「ボクらの歴史」の方が優先度が高いように思う。
初期の名曲という点では「光の中へ」は入れておくべきだったように思う。彼女は歌手でありながらも声優でもあるわけで、代表作はやはり「天空のエスカフローネ」なのだから作品世界を濃厚に反映している曲をひとつは入れておくべきだった。