日本のウェブサービス

たぶん、無知と偏見がまじっていると思うが、現時点で一ユーザーとして思うことを書く。
日本のウェブユーザーとしてアメリカのウェブサービスを利用しようと思う時、非常に使いづらいなと感じることがしばしばある。それはインターフェイスの問題だったり、機能的な問題であったりするのだが、ひと手間もふた手間もかけなければ満足できる仕様にならなかったり、そもそも機能的に難しかったりする。
ウェブサービスを発想というソフトウェアと、技術というハードウェアの部分に分けたならば、一般ユーザーが利用するレベルでは、日本のウェブサービスは少なくともハードウェアでは負けてはいないのではないかと感じる。
発想も、サービスの発想自体は、たぶんアメリカの方が先進的なのだろうと思うが改良的な側面では、言葉の問題を別にしても日本のウェブサービスの方がずっと使いやすいと感じる。
これには国民性の違いや、通信速度の違いから生じるインフラ環境の差異が関係しているのだろうか。
SNS にしても、Facebook はどうにも安っぽく、MySpace と比較してさえ、どうしてあれがスタンダードになったのかまったく理解できない。ただ、「良い物を作れば売れる」と言う状況ではなさそうだ、と思う。
あるいは、「良い物」とはいったい何なのかを考え直す必要があるかも知れない。
そもそも日本のウェブサービスは海外展開はほとんど考えていないわけで、縮小してゆく日本経済にあってはウェブ市場の成長もいずれは頭打ちになるはずだから、それで将来通用するのかどうかは心もとない。
ほとんどの日本のウェブサービスアメリカのものよりは使い勝手がいいと思うが、インフラ的な理由からそれを英語化すればそのまま受け入れられる状況ではないだろうと思う。
ただ、日本のユーザーに重点を置いたならば、ますます世界標準から距離が生じるだろう。