ゲゲゲの龍馬

ゲゲゲの女房」、毎日楽しみに視聴している。村上春樹さんの言うところの小確幸だ。こういう小さなアクセントがあれば、生きるのが楽しい。
龍馬伝」、長崎編になって個人的にはますます面白くなっているのだが、視聴率的にはどうも惨敗のよう。「私が好きな大河ドラマは視聴率が低い」という悲しいジンクスにまた一作が加わった。「龍馬伝」のスタッフは、録画されてるんで視聴率が低いだけとおっしゃっているようだが、「ゲゲゲの女房」は同じNHKのドラマながら、視聴率が高い、好調だとお祭り騒ぎなのだから、素直に視聴率が低いと認めればいいものを。
もともと幕末ものでは「篤姫」を例外として視聴率は低い傾向にある。しかしね、たまにはこういうものを入れないと、大河ドラマアイデンティティをなくしてしまうよ。
意外というか、大河ドラマうるさがたの間では史実を無視していると不満もあるようだが、「龍馬伝」でそんなことを言うなら「篤姫」はどうなるのよと思う。歴史ドラマにある程度の脚色があるのはあたりまえであって、入獄している武市先生のところに龍馬が会いに行った? しょうがないじゃないのよ、主人公なんだから。おまつ様に比べればかわいいもんでしょう。
グラバーの扱いがわりあい大き目なのはなかなか良いと思うよ。長州征伐における長州勝利のキモは要はハードウェアの勝利なんだから。ヨーロッパのさじ加減ひとつで、幕末の情勢は右にも左にも行っていた可能性があるということであって、欧米列強のプレッシャーを描く一方で、維新の手柄そのものは日本人(の精神論)にしがちなのが幕末維新のドラマなので、そういうのに比べたらよっぽど地に足がついているように私は思うんだけどなあ、龍馬伝
さて、来年の大河は浅井三姉妹か。
私だったら、真ん中のお初さんを主人公にするけどね、一番長生きしたわけだし。立場的に豊臣と徳川の間で一番翻弄された人であるしね。キャストが最近発表されて、鈴木保奈美お市はなるほどと思った。やっぱり美人ですよ、なんだかんだ言っても。
秀忠役はちょっこし向井理さんがおやりになるそうで、運が向く時はこんな風であるよなと思った。