外国人参政権は固有の権利ではない

少なくとも司法判断上はそうなる。個々の人が「そう思う」と言う限りは、個人の意見だが、「こうなっている」ということと「こう思う」ということを混同するのは、虚偽である。
既にこれについては司法判断が出ているのだから、外国人参政権に賛成するのであれ、反対するのであれ、現実的な政治的課題として検討するならばそれを踏まえるべきである。
残念ながら国会での議論でさえそれが出来ているとは言い難い。
http://d.hatena.ne.jp/Prodigal_Son/20091112/1257981327
リンク先の記事が非常に議論をする上で不適当なのは、結果、罵倒になってしまっている点である。
仮に外国人参政権憲法レベルでの基本的人権に含まれると考えられるのであれば、id:Prodigal_Son氏の見解は妥当性を持つだろうが、実際にはそうではないわけである。
無論、id:Prodigal_Son氏は固有の権利であると思っておられるのであろうが、それは氏個人のパーソナルな見解に過ぎない。
憲法レベルでの基本的人権ではないのだから、授与するにしないにしても法律的な枠組みでの話である。従ってメリットの主体が国民にあるのは自明のことである。
そういう前提を踏まえた時に、メリットを問うのは当然であり、それに応える論理的責務は推進派にこそあると私は思う。結局のところid:Prodigal_Son氏が先の記事でやっているのは道徳的に悪というラベルを貼ることによって、反対の立場から生じる議論を封殺しようとすることだ。
かような態度こそが批判されてしかるべきである。