秋田犬を飼う前に考えて欲しいこと

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はてな人気エントリーに入っていた「秋田犬スレッド」。
秋田犬は確かに可愛いが、これを機に秋田犬を飼おうとする人がいないことを望む。
私はこれまで複数の犬を飼って来たが、秋田犬も飼ったことがある。
比較して言えば、抜きん出て扱いづらい犬種であり、素人の手に負える犬ではないと思っていた方がいい。
主人には忠実だが、しばしばその主人とはイコール家族ではない。
やたら滅多に自己主張をする犬ではないが、権勢症候群に陥りやすく、リードの力で優劣を計っているものと思われる。
女子供はまず下にみられることを覚悟しておくべきだろう。体力から言っても女子供が敵う相手ではない。
秋田犬なりにそれなりの合理性はあるのだろうが、人間には読み取りづらい要因で感情の起伏がある。主人といえども噛み付かれることは稀ではなく、仮に手加減をしたとしても深手を負わされることがある。
もちろん個体差はあるにせよ、秋田犬の標準が狩猟犬であるため、獰猛に傾いているのは確かである。
近年の愛好家の努力により、比較的温厚な系統が作られてはいるが、そうではない系統もあり、温厚な系統であっても扱いづらい犬種であるには違いない。
児童などを殺傷する事件も起きているが、秋田犬に外部の人間にフレンドリーさを期待するのははなから間違っている。
頑丈な檻で飼育するのは飼い主の責任である。
散歩中に、他の犬などを殺傷する例は報道されないだけで、多く起きているとみておいたほうがいい。
急変する秋田犬の態度を統制できるだけの支配力、体力がないのであれば秋田犬は飼わない方がいい。
一日に二時間以上のハードな運動を必要とする。
先述したように、成人男性が付き添うことなくそれを行うのは危険であり、日本社会の通常からいえば、会社員にはほとんど無理である。
秋田犬の散歩を子供に任せてはいけない。
秋田犬は10年程度は生きるので、来る日も来る日も二時間のハードな運動をさせるのはかなりの負担になり、絶えず神経をとがらせておかなければならない。
どれほど馴れた犬であっても、家族の子を殺してしまう危険性を持っている犬だということを忘れてはならない。
臆病であり、防衛本能も強い犬である。
それを刺激しないよう体罰は厳禁であり、信頼関係を損なわないよう、絶えず意識していなければならない。
躾はほとんど無理であり多くを求めてはいけない。
ただひたすら、「殺傷させない」ことを重視するだけである。
こうしたことを踏まえれば秋田犬を飼える環境にある人はかなり限られていることになるし、飼えるとしても大きな負担を覚悟しておくべきである。
危険を避ける一番いい方法は飼わないことである。