スカートを履いたことがない

そう言えば、スカートを履いたことがないのに気づいた。

本紙窓欄には、世相を映すさまざまな声が掲載される。若い世代の率直な意見もある。目に付いたのは、5日付の「女子生徒の制服ズボンでも良い」と訴えた17歳の女子高生からの投稿だ▼要約すると「冬はスカートでは寒い。ズボンをはきたいのだが、女子の制服はスカートと決められ、できない。女子はスカートという固定観念は捨てるべきではないか」という内容だった▼共感した42歳の主婦も意見を寄せ、11日付で掲載された。寒い時期の通学や体調が悪かった時の自分の体験を元に「女らしさを強要される時代から、自分らしさを大切にし、周囲もそれを個性と認める時代に進んでほしい」と書き、改善を強く願った▼そこで、福島市内のいくつかの高校に実情を尋ねてみたら、「服装は基本的に生徒の自由」「ズボンも選択できる」と「認めていない」に分かれた。女子生徒の要望もあって、ズボンも検討中という学校もあった▼本県の教育をたどれば、男子生徒の長髪や男女共学も生徒や市民の意見を反映させ実現してきた経緯がある。それなのに「女子はスカート」という窮屈な固定観念がまだ残っていたというわけだ▼寒ければ暖房を使い、上着も重ねる。そう考えれば女子生徒がズボンをはくのも当たり前だ。学校側には生徒の選択に任せる裁量を求めたい。
http://www.minyu-net.com/shasetsu/nikki/1220n.html

上戸綾が出演したシーズンの金八先生では、彼女は性同一性障害の少女(あるいは少年)を演じた。金八先生は、リアルな教育問題を描くのを売りにしている割には、当初から15歳少女の妊娠を描くなど、ほとんど実例がないようなセンセーショナリズムに走る傾向もあり、その点での批判もあるが、性同一性障害のことは上戸綾が出演したシリーズを見るまで、私などはまったく知らなかったので啓蒙効果があるのも確かだと思う。
さて、その性同一性障害の子たちにとって、中学生の時期が単に第二次性徴の時期にあたるというだけではなく、制服に見られるようにはっきりとジェンダーを提示される、ジェンダーを押し付けられる時期でもあり、非常にストレスフルな時期であろうことは容易に想像がつく。
性同一性障害の子がいることを知っていながら、わざわざ黒白つける必要もないジェンダーを制服と言う形で強制するのは問題があるのではなかろうか。
制服がどうしても必要ならば、男女共用の制服にすれば少なくとも制服におけるジェンダーの問題は解決できるのだから、そうすればいいのにと思う。