日本人が英語の発音が苦手な理由

音を出す部位が欧米人と違うから。日本人は喉で発生するので、唇はほとんど動かさない。したがって破裂音以外は腹話術で話すのは容易である。同じことはアメリカ人には出来ないので、腹話術のまねごとをするとすごく驚かれる。
アグネス・チャンとかフランソワーズ・モレシャンとかがいつまでたっても日本語の発音がこなれない理由もこれである。彼らは唇で発音しているので、いかにも外人らしい発音になってしまうのである。
逆に言えば、日本人が日本語風に英語で発音しても、いかにも日本語訛な英語、聞き取りにくい英語になってしまうのである。どうすればいいかというと、石橋貴明の外人コントみたいに発音すればいいのだ。発音に意識的ではない外人が日本語を発音すれば外人コントみたいになるのだから、外人コント風に英語を発音すればネイティヴっぽくなる、単純な理屈だ。
先日テレビ番組で、早口言葉を行っていたが、「神アニメ」というその短いフレーズ、確かに5回を越えて発音するのはすごく難しい。これは「kaMianiMe」と短いフレーズの中に破裂音が2回あり、しかも混同しやすいNとMが連続し、母音の連続もあるからなのだが、破裂音2回というアクセントがある分だけ、唇で発音する、つまり外人コントっぽく発音すれば途端に発音が容易になる。
日本語と英語ではかくのごとく発音の仕組みが根本から違っているのだから、その根本をいじれば、外人コント風に話すのを怖れなければ、「通じる発音」は容易なのである。