竹内まりやの「駅」という歌に、

今になってあなたの気持ち
初めて分かるの 痛いほど
わたしだけ愛してたことも

という部分があるのだが、このラストのフレーズ、二通りの解釈があるようだ。
「付き合ってた頃は、あなたの愛が信じられなかった。あなたは私を愛していないと思っていた。だからあなたを責めて、結局別れてしまった。今こうやって時が過ぎて、偶然にあなたを見かければ、初めてあなたの気持ちが分かる。あなたは確かにわたしだけを愛していたのだと」
という解釈と、
「あなたは優しくて、私にあわせてくれていただけ。私は愛し合っていると思っていたけど、今、時が過ぎて、振り返ってみれば分かる。愛していたのは私だけ。ただ空回りしていただけだったんだと」
という解釈がある。
僕は、何の疑問の無く後者の意味だと思っていたが、前者だという人も多い。
というか竹内まりや自身は前者の意味で書いたらしいのだが、それならこんな紛らわしい書き方をするなよ、と言いたい。前者の解釈は、悔悟、というニュアンスがあってそれはそれでいいのだろうが、後者の解釈の方が孤独の悟りがあっていいように思う。