JAL派、ANA派

絶対どちらかに決めているということもないのだけど、どちらかを選ぶならば、ANAを選んで乗っている。人それぞれ重視する点は違っていて、マイレージやクラスチェンジの料金、安全度合い、パーサーのサービス、何を重視するかによって選択は違ってくるのだろうけれど、自分の場合は速さ。
いらちということもあって、とにかく速くつけばつくほどいい。時間が余って、空港で所在無くぶらつくのだとしても、それでも速い方がいい。
それで言うならおのずとANA派ということになってしまうのであり、いつもいつもそうだとは限らないが、JALANAに較べてのろのろしている印象を受ける。
もちろんANAでも、出発、到着が遅れることはあるのだが、JALに較べれば頻度はかなり少ないように思う。JALの場合、定刻の30分以内に到着すればかなり早い方という印象もあるが、ANAは定刻よりも早く着くことがよくある。
先に出たはずのJALの便を追い抜くなんてことも結構あるようで、ANAパイロットにはスピード狂でも揃っているのだろうか。
時間をかけて飛ぶのと、速度を上げて飛ぶのとでは、どちらが燃料コストがかからないのだろう。
速度を上げてそれで多少、コストがかかるとしても、長く飛ぶよりはパフォーマンスがいいのだとしたら、ANAは経営からなるべく速く飛ぶよう、指示がなされているのかも知れない。
普通に考えたらスピード狂の方が事故発生率が高そうな気もするが、このところ事故はむしろJALに集中して起きているのを見れば、ANA程度の「効率」を重視するのがむしろ普通で、JALの場合は「しない」のではなく「出来ない」のではないか、とも思う。
全社的な意思統一として効率意識を徹底するためには、組織のガバナンスが徹底されていることが必要で、JALの場合は、その点が欠如していることが、「遅さ」としても表れ、事故の頻発としても表れているのかも知れない。
そういうわけで、私は可能であればなるべくANAを選んでいるのだが、もちろんJALに乗る場合もあって、そういう時、混雑している時間帯などに、JALはとんでもないところに駐機することがある。つまり、ボーディング・ブリッジが塞がっていて、タラップ車がとことこと横付けして、リムジンバスでロビーまで揺られてゆくのだ。
ボーディング・ブリッジもおそらく先着順で使用してゆくのだろうから、のろければ、外れに駐機する頻度も高くなるのだろう。
いらちな私には、気が狂いそうな「のろさ」である。


[追記]
そう言えば、本の名前は忘れたのだけど、ANAパイロットの方がお書きになったパイロット事情記を読んだことがあって、それに拠れば、パイロットにとっては国内線を担当する方がうんと有利なのだそう。国際線は花形っぽいけど、飛行時間が長い分、パイロットにとっては一番大事な技術、離着陸を経験する回数が減ってしまうので、数年もたてば技術力で雲泥の差がついてしまうのだとか。
国際線ではJALの方が老舗だから、逆に言えば、パイロットの技術はANAの方がアベレージでは高いのかも知れないね。
同じ悪天候でもJALは欠航、ANAは飛ぶ、ということも案外多いような気がする。その辺に原因があるのかも。